水道歴史館(東京都・文京区)|水道から見える江戸と東京

入り口はこちら

はじめに

本郷の近くで用事があり、せっかくならどこか博物館へ行こうと思って「本郷 博物館」で検索したところ見つけたのが東京都水道歴史館でした。

この日はJRの「都区内パス」を利用していたので、水道歴史館、たばこと塩の博物館、東京国立博物館の順番で巡ることに。

普段はあまり意識することのない「水道」がテーマの博物館。

どんな展示があるのかワクワク想像しながら向かいました。


こんな場所に博物館が?

博物館は少し奥まった場所にあり、「本当にこの先で合っているのかな?」と思いながら歩いていくと建物が見えてきました。

入館は無料。

規模は思っていたよりも広く、人も多くなかったので、自分のペースでゆっくり展示を見ることができました。

身近なテーマだからこそ、気軽に立ち寄れる雰囲気も魅力だと感じます。

電柱に道案内あるの助かります…!
パンフレットもしっかりしています

江戸の水道は木でできていた!?

最初に印象に残ったのは、江戸時代の上水システムを再現した模型でした。

木でできた水道管の仕組みや井戸の模型があり、実際に触れられる展示もあります。

「水道」と聞くと現代のインフラを思い浮かべますが、江戸の人たちは木を使って水を町へ届けていたことに驚きました。

また、当時の家の様子も再現されていて、水と暮らしがどのようにつながっていたのかが想像しやすい展示になっていました。

実際のものにさわれる貴重な体験でした

「井戸端会議」は本当に井戸だった

展示を見ていて思わず「なるほど」と声が出そうになったのが、「井戸端会議」という言葉の由来です。

普段何気なく使っている言葉ですが、各家に水道が通っていない時代のこと。

本当に井戸のそばで人々が集まり、会話をしていたことから生まれた言葉だったそうです。

私の中で「井戸」といえば、手押しポンプのある井戸を思い浮かべていました。

だから、江戸時代の井戸の大きさや造りには驚きました。

町に設置されているこの井戸に水を汲みにくることから1日が始まり、水を汲むときに会話が生まれる。

それが日常の積み重ねになって人々の関係性ができあがっていったのかと思うと、ただ水を手に入れる場所なだけでなく、情報も手に入れる貴重な朝だったのかもしれない。

当たり前のように使っている言葉にも、昔の暮らしが残っていることを知り、小さな発見となりました。

水も貴重な資源だった

水道から見えた東京の歴史

展示の中で特に足を止めたのは、水道の歴史をまとめた年表でした。

前回の東京オリンピックの頃、東京では「東京砂漠」と呼ばれるほど深刻な水不足が起きていたことを初めて知りました。

入浴や洗濯への制限があったほかに、パン食への変化がおきたのもこのときだったそうです。

当時は自衛隊による給水も行われていたそうで、今では想像しにくい東京の姿がそこにありました。

また、展示には自分が暮らしていた杉並区を流れる善福寺川の名前も出てきました。

普段見慣れている川の名前が展示に登場したことで、水道の歴史が急に身近なものに感じられます。

本郷に水道歴史館がある理由も、水道施設との関わりがあるのかもしれない。

そんなことを考えながら展示を眺めていました。

食事に影響を及ぼすほどの水不足

水道から見える江戸と東京

館内には東京の水を飲めるコーナーもありました。

私は普段から東京で生活しているので今回は飲みませんでしたが、「蛇口をひねれば水が飲める」という今の当たり前も、長い歴史の積み重ねの上にあることを改めて感じます。

水道について学ぶつもりで訪れたはずが、展示を見終わる頃には「東京という町がどうやって発展してきたのか」を考える時間になっていました。

普段何気なく使っているものほど、その背景を知ると面白い。

東京都水道歴史館は、そんなことを教えてくれる博物館でした。

家で飲めるからと見送ってしまった給水器

旅人メモ

  • 滞在時間は約1時間〜1時間半ほど。
  • 入館無料なので気軽に立ち寄れる。
  • 人が少なく、自分のペースで見学しやすい。
  • 都区内パスを利用した博物館巡りにもおすすめ。
  • 近くに大きな神社もあるので町散策もおすすめ。

この場所をすすめたいあなたへ

  • 東京の歴史が好きな人
  • 江戸時代の暮らしに興味がある人
  • インフラや土木に興味がある人
  • 無料でじっくり学べる博物館を探している人

身近すぎて普段は意識しない「水道」だからこそ、その歴史を知ると東京の見え方が少し変わるかもしれません。


施設情報

施設名:東京都水道歴史館

住所:東京都文京区本郷2-7-1

アクセス:御茶ノ水駅・本郷三丁目駅から徒歩約8分、水道橋駅・新御茶ノ水駅から徒歩約12分

開館時間:9:30~17:00 (入館は16:30まで)

休館日:毎月第4月曜日 (休日の場合はその翌日)、年末年始(12月28日~1月4日)

入館料:無料

公式サイト:https://www.suidorekishi.jp


P.S.

展示の最後には、アンケートに答えると記念品がもらえるコーナーがありました。

この日は荷物を増やしたくなくて見送ってしまいましたが、今思えばどんな記念品だったのか少し気になっています(笑)。

来館スタンプも可愛い

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